[ドル売り] ブログ村キーワード米国の債務上限引き上げが何とかまとまり,ドル円も78円台まで
反発しましたが,その日のうちに76円台.今はまた77円台の
推移ですが,ドル売りは根強いです.
しかし,売り手はかなり無理しています.
4月からのドル売りは最終局面に近いように見えます.
「債務問題はとりあえず先送りした.しかし格下げはまだあり得る」
昨日から今日ドルを売っている人はこう言います.
また,財政赤字削減は景気抑制要因として働くことも事実です.
しかし債務問題に続く格下げ懸念によるドル売り「第2幕」は
短命におわると見られます.
考えてみましょう.
米国債のAAA格はどこまで下げられるのでしょう?
そして,仮にAA格(AA+,AA,AA-)になったら,米国債の大口
保有者である中国や日本は,一斉に米国債売りに走るでしょうか?
アメリカとギリシャは同じではありません.
また,財政赤字の削減プロセスの間にも,米国景気には好不調の
波があると考えるのが自然ですが,米国の景気がさらに減速した
局面で,それは米国だけのマイナス要因として働くのでしょうか?
米国市場からの收入が減る国は欧州,アジア(日本含む),
中南米など世界中にあります.
ドルを無理して売っている人は,為替は通貨の相対的な価値だと
いうことを,わざと隠してドルのマイナス面だけに市場全体の
目を向けようとしています.(そして誰かが追随したら,
今回はドルの安値を拾おうとしているのでしょう.)
特に,円は「日本の要因」がずっと無視されたまま買われ続けて
来ました.
「景気が悪くても対外黒字国だから」
「財政赤字は膨大でも,日本国債は国内保有者が売らないから」
というのが,強いて言えば拠り所ですが,正直な話,円のことは
気にしていないけれど,ドルとユーロが勝手に売られるから円高
というのが実態ではないでしょうか?
今はまだ口に出さなくても,「ドル売り,そろそろ疲れたよ」
と思う人が増えています.そして口に出す時にはむしろ
「円はやっぱりちょっと要注意じゃない?」
が表面に出るのではないでしょうか.
ドル/円の80円台は案外近い将来に見られるような気がします.
posted by Globe at 00:45
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