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2011年08月04日

円売り介入(8月4日)

[為替介入] ブログ村キーワード

財務省は8月4日午前,1ドル=77円付近で円売り介入を行い,
現在1ドル=78.25円程度まで円が売られています.

特に介入がなくてもいずれ反転する相場のステージでしたが,
それを少し早めに後押ししたという効果はありました.

今のところ日本の単独介入なので,欧米の市場で当局が
動かなければ,また「単独では効果なし」と言って
円を買い直す動きが出るでしょう.

それでもだめなら「欧州債務問題がスペイン・イタリアに」
というネタが使われるかも知れません.


いずれにしても,そうした円買いは最後のあがきになる
可能性が高いです.

格下げ問題はムーディーズとフィッチがAAA維持を打ち出した
ことで,S&P一社の警告でドル売り材料とするには不十分に
なってきました.

これからの本当の焦点は,米経済の動向です.
posted by Globe at 10:43 | 今日の為替相場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月03日

「ドル離れ第2幕」?

[ドル売り] ブログ村キーワード

米国の債務上限引き上げが何とかまとまり,ドル円も78円台まで
反発しましたが,その日のうちに76円台.今はまた77円台の
推移ですが,ドル売りは根強いです.

しかし,売り手はかなり無理しています.
4月からのドル売りは最終局面に近いように見えます.

「債務問題はとりあえず先送りした.しかし格下げはまだあり得る」

昨日から今日ドルを売っている人はこう言います.
また,財政赤字削減は景気抑制要因として働くことも事実です.
しかし債務問題に続く格下げ懸念によるドル売り「第2幕」は
短命におわると見られます.

考えてみましょう.
米国債のAAA格はどこまで下げられるのでしょう?
そして,仮にAA格(AA+,AA,AA-)になったら,米国債の大口
保有者である中国や日本は,一斉に米国債売りに走るでしょうか?
アメリカとギリシャは同じではありません.

また,財政赤字の削減プロセスの間にも,米国景気には好不調の
波があると考えるのが自然ですが,米国の景気がさらに減速した
局面で,それは米国だけのマイナス要因として働くのでしょうか?
米国市場からの收入が減る国は欧州,アジア(日本含む),
中南米など世界中にあります.

ドルを無理して売っている人は,為替は通貨の相対的な価値だと
いうことを,わざと隠してドルのマイナス面だけに市場全体の
目を向けようとしています.(そして誰かが追随したら,
今回はドルの安値を拾おうとしているのでしょう.)

特に,円は「日本の要因」がずっと無視されたまま買われ続けて
来ました.
「景気が悪くても対外黒字国だから」
「財政赤字は膨大でも,日本国債は国内保有者が売らないから」
というのが,強いて言えば拠り所ですが,正直な話,円のことは
気にしていないけれど,ドルとユーロが勝手に売られるから円高
というのが実態ではないでしょうか?

今はまだ口に出さなくても,「ドル売り,そろそろ疲れたよ」
と思う人が増えています.そして口に出す時にはむしろ
「円はやっぱりちょっと要注意じゃない?」
が表面に出るのではないでしょうか.

ドル/円の80円台は案外近い将来に見られるような気がします.

posted by Globe at 00:45 | 為替相場予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

ドルショート巻き戻し

[円高] ブログ村キーワード

しばらく続いた米国の債務上限ネタも一段落でしょう.

米デフォルト回避へ…与野党が修正協議で合意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110801-00000113-yom-bus_all
(8月1日 Yahoo!ニュース)

円はこのところ,ユーロとドルの「オウンゴール」で
上昇してきました.

どちらも根本的な問題は残っていますが,
短期的な(緊急の)課題がなくなれば,
「ドルもユーロもいやなら円」
という理屈でオーバーシュートしてきた円高が,
今週は巻き戻されることになるでしょう.

posted by Globe at 07:03 | 今日の為替相場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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