この後円相場はやや円安に振れ,週末にはドル/円は79円台半ば,
ユーロ/円は昨年12月以来となる104円台半ばに上昇しました.
今回の金融緩和は,こうした短期的な反応に限らず,長期的な
円高局面が反転するきっかけになる可能性があります.
今回の金融緩和では,
資産買入等の基金を10兆円程度増額して65兆円程度にした
これに加え,
初めて「中長期的な物価安定の目途」を設定し
当面前年比+1%を目途とする
ことを明らかにしました.
これについて,「金融緩和が好感された」という捉え方がされて
います.株式市場から見ればそうかもしれませんが,長い目で
見ると,金融政策への不安を反映しているということを,
認識しなければなりません.
(この項続く)
【為替相場応用編の最新記事】