財務省は8月4日午前,1ドル=77円付近で円売り介入を行い,
現在1ドル=78.25円程度まで円が売られています.
特に介入がなくてもいずれ反転する相場のステージでしたが,
それを少し早めに後押ししたという効果はありました.
今のところ日本の単独介入なので,欧米の市場で当局が
動かなければ,また「単独では効果なし」と言って
円を買い直す動きが出るでしょう.
それでもだめなら「欧州債務問題がスペイン・イタリアに」
というネタが使われるかも知れません.
いずれにしても,そうした円買いは最後のあがきになる
可能性が高いです.
格下げ問題はムーディーズとフィッチがAAA維持を打ち出した
ことで,S&P一社の警告でドル売り材料とするには不十分に
なってきました.
これからの本当の焦点は,米経済の動向です.
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