2006年04月16日

アイスランド危機とは何か

「アイスランドクローナ」という聞きなれない通貨の下落が話題になりました.
その重要な背景とされているのが,円キャリートレードの解消です.インフレ
抑制のためのキャリートレードによる資金流入を呼び,その結果発生した不動
産発生した不動産バブルが崩壊した点で,97年のアジア通貨危機にもなぞらえ
られ,またニュージーランドやハンガリーといった高金利通貨が軒並み下落し
ていることから国際通貨危機の再来を危ぶむ声もあります.

97年のアジア通貨危機を招いた背景として重要だったのは,
 多くの国が固定的な為替相場制度を採用していた
 経常収支が赤字基調で、巨額の外貨建て債務を抱えていた
 国内の旺盛な需要が海外からの短期資金によってまかなわれていた
ということです.今回の「アイスランド危機」の性格を知るために,このアジ
ア通貨危機のケースと比較してみます.


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2005年11月21日

人民元の切上げ

2005年夏,元「切上げ」が世界を驚かせました.中国人民銀行の公告では,

 1.対米ドルでの固定相場制を止め,より柔軟な為替相場制度に改善.
 2.為替市場の引け後,銀行間外国為替市場での米ドルなどの対人民元
   レートの終値を発表し,これを翌営業日の売買の中間レートとする.
 3.7月21日午後7時(日本時間8時)に1ドル=8.11元にレートを調整.
 4.現段階では毎日の米ドル対元のレートは仲値の上下0.3%の幅の中で
   変動させ,ドル以外の通貨の対元レートは,その通貨の仲値の上下
   一定幅の中で変動させる。

しかしこの公告は上の4つの項目に続く最後のパラグラフに注目する必要
があります.そこには.
「中国人民銀行は...通貨バスケット制の為替レートの変動を参考にして,
人民元の為替レートを管理,調整し,人民元の為替レートの正常な変動を
維持し...」
と書かれています。

つまり中国は今後も為替レートを管理すると正式に宣言しています.今後
も市場介入を続けるということで,その水準が当面2%程度元高になっただ
けです.「毎日0.3%上昇したら」というのは現実性のない話ですね。
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2005年11月08日

さらに人民元

元について,2004年春の時点でQ&A形式でまとめたものが,ここにあります.
今でも十分掲載に堪える内容ですので,ぜひご覧下さい.

(Q1)元は固定相場制というのは本当ですか?
(Q2)なぜ元はドルに連動しているのですか?
(Q3)元切り上げ論の背景は何ですか?
(Q4)中国当局はどう考えているのですか?
(Q5)インフレ以外にも、ドルペッグをやめる動機はありますか?
(Q6)元切り上げは中国経済を失速させてしまいますか?
(Q7)元切り上げの円への影響は?
(内容を読む)
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2005年11月06日

人民元「自由化」への道のり

グリーンスパンFRB議長が中国の人民元切り上げ論議について具体的な発言を
行なって注目されたのは,2004年3月でした.

ただし,中国も日本も経常黒字と外貨準備が肥大化していますが,外貨準備のコ
ストに違いがあります.中国は,輸出とともに外貨準備増の背景となっている外
国からの直接投資や対外借入れのコスト負担が高いのです.国内のただのような
金利で政府短期証券を発行し,それで買ったドルの為替リスクだけが心配な日本
とは,コスト構造が大きく異なります。

中国の銀行の「不良債権が膨らんでおり,かなり弱体化している」と議長が指摘
した状況も依然変わらず,金融機関が持ち直した日本とは対照的です.
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