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2006年02月05日

円相場と株式市場の関係

為替レート(ここではドル/円を考えますが)と株価の関係を論じる時,株式市場
を見ている方ならば「円安・株高」に違和感がないでしょう.株式市場では為替
が株価に与える影響という観点から考えるので,「円安好感」の株価上昇という
見出しがたびたび新聞の紙面を飾ります.

一方,為替市場では逆の関係になることがよくあります.日本の株価が上昇し,
そこに海外からの対日株式投資が強く働いている場合,株の購入に伴う円買い需
要からドル/円は円高方向に向かいやすくなります.「株高・円高」です.

昨年1年間の外国人投資家による日本株への投資額が10兆3000億円に上り,
過去最高だった1999年の9兆1000億円を大きく上回っ渓も関わらず年後半
に「株高・円安」が進んだのは,外国人投資家が株を買うための円を買わず,
円を安い金利で借り入れ,円買いが生じなかったためだと指摘されています.

こうした海外投資家の動向は2006年も変わらないのか,また昨年の円安要因に
変化の兆しはないのか,という2つの点が今年の基調を決める重要な視点です.
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2006年01月22日

双子の赤字ー為替市場の妖怪(2)

2006年に入っての円高ドル安に,「ついに来た株高円高「局面は変わった」と
いう声が一部で高まりました.そして「米国の経常赤字が再びドル安要因とな
る」というコメントも目立ってきました.

米国の経常赤字くらい規模の点でも対GDP比率で見ても大きくなると,市場の
話題になろうがなるまいがドル売り要因です.そしてこの要因はもう何年もの間,
ドル安局面だけでなくドル高局面でも存在し続けてきました.(→「双子の赤字
ー為替相場の妖怪」
参照)

つまり米国の経常赤字拡大の下でのドル高局面というのは,このドル売り要因を
上回るドル買い材料がある(あった)ということです.2005年は日米金利差と
その拡大傾向,そして米国の低インフレ下での堅調な債券相場が,ドル買いの魅
力を高めました.

1月のFOMCで米国の金融引き締めの最終局面が見えてきたとして,ドル売り
が強まりました.しかし本当に米国への資本流入が鈍化して経常赤字の問題を
改めて表面化させるほどに状況は変化しているのでしょうか.足の速い投機
マネーならばともかく,落ち着いた投資の一環として為替を見る場合には,も
う少しよく観察する必要があります.
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2005年11月26日

バーナンキ次期FRB議長

グリーンスパンFRB議長の後任として指名されたベン・バーナンキ大統領経済
諮問委員会(CEA)委員長について,見方が割れています.

一般には,FRB理事就任直後のデフレに関する講演に見られるように,米国経済
のデフレ懸念に強い関心を持つ,ハト派と考えるのが妥当と思われます.

指名された後の議会での質問に対し,まず「グリーンスパン路線の継承」をあげ
たことから,意外とタカ派的な面も? という観測も強くなる局面がありました.
しかしあくまでもこのあたりは相場のアヤに過ぎないと考えています.
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2005年11月24日

相場のテーマは何か

2005年の秋に日本とドイツで行なわれた総選挙の後の為替市場の反応は,相場を
見る上で大切なことを示しています.

日本では小泉政権が
 「自民+公明で過半数を維持し、小泉首相が続投する」
というシナリオを覆して圧勝しました.市場関係者は基本的に小泉政権の安定を
日本経済と円のプラス材料と解釈しています。特に海外ではそうです.そして
 「自民の単独過半数による小泉続投」
は円の急上昇につながると言われながら,それはごく一時的に終わり,その後
円安ドル高が進みました.

一方ドイツでも,与野党ともに過半数割れという,選挙終盤まで可能性が非常
に低いと言われた結果が出ました.しかしこちらはこの「最悪の」結果に素直
に相場が反応し,ユーロはその後下落基調になりました.

対照的な反応ですが,共通点があります.それはドルが強いということです.
市場の目はドルの金利がこの先どこまで上がるかにまず向けられています.そ
の場合,日本とドイツの選挙という大イベントも脇役です.

為替が2通貨の相対関係である以上,本来の相場のテーマでないことにあまり
目を奪われるのは,誤った判断を招いてしまいます.
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2005年11月23日

マクロ経済指標としての日本国債

今の日本の国債相場の動きは非常にわかりやすい為替の判断材料を与えてくれます.
純粋なマクロ指標として絶好の対象になるので注目です.

今の金利水準での日本国債の相場は,かなり純粋に経済動向だけを反映しています.
これが米国債だと保有者は日銀その他アジアの中銀を始めとする海外の投資家の比
重が高く,そうした海外マネーが米国の経常赤字をファイナンスしています.した
がって,毎月中旬に前後して発表される米国の貿易収支と対外対内証券投資の数字
を比べて,海外マネーの流入額が不足(十分)だと判断されるとドルが売られる
(買われる),という動きが毎月繰り返されています。

日本国債に投資する外国人の比率は,発行額のわずか4%です.非常に低いです.
また日本の経常収支は大幅な黒字であるため,海外投資家の債券投資動向は,米国
ほど為替対して深刻な意味を持ちません.このため景気やインフレの見通しを背景
とした国内投資家の動向が,素直に市場に表れています.ローカル市場です.

また,国債に注目するもう一つのメリットは,日々動く水準を追えるという点です.
一般の経済指標は通常月次でしか発表されず,その値が予想と大きくぶれることも
あり,さらに前月値の修正もあります.しかし昨日1.5%だった国債利回りが,何も
ないのに今日は1%などということは起こり得ません.非常に安定性の高いマクロ指
標が国債です.
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