スポンサードリンク

2007年03月14日

円は着々とレンジ形成中

2007/3/14


このところドルに逆風が吹いています.116円台からいったんは117円そこそこまで戻したドル/円も,米国の小売売上も予想を下回って再び下落しています.

もう1つは最近話題のサブプライムローンに関する懸念があります.これはそう深刻な展開にはならないと思いますが,今マーケットでは旬なテーマになっているので,少なくとも短期的(と言っても私はデイトレードには興味がありませんので,1カ月以内という意味)にはドルは頭を押さえられそうです.

一方,ユーロ/円も153円台の円高になっています.つまり単にドル安ということではなく,円に対する売り疲れが出ているのでしょう.先日も指摘した通り,ユーロ圏当局からの円安牽制発言が根強いことも気になっているのでしょう.単に金利が低いから円は売りだという単純な発想ではマーケットは動いていないようです.

昨日(13日)の日経長官に出ていた,西村日銀審議委員の寄稿を読まれたでしょうか.CPIがゼロ前後であっても,その数字だけでは景気に対する不安材料にはならないと明言していました.日銀は「慎重」と常に前置きしながら,基本的な景気判断は(岩田副総裁以外は)強気です.日本株に再び投資する機会を狙っている海外勢は,こうした景気判断に敏感に反応しやすくなっています.

昨年末のように簡単に119円,120円という展開は,今の円には望めそうもありません.前回示した115-125というレンジの中で,今はその上限が120円になかなか届かない状況になっています.
posted by Globe at 03:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替相場予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

「ドル売り」か「円買い」か

2007/2/27


 ドル/円がまた118円台まで下がってきました.

 少し以前から,米国のサブプライム(信用力が劣る貸出先への)住宅ローンの焦げ付きが増えていると報じられていましたが,これが注目を集めてドルが全面安の様相です.対ユーロでもドルは売られていますが,対円の動きの方が大きいので,ユーロ/円も157円台半ばを割り込んでいます.

 いったん動きが出ると,必ずそれを後押しするものが横から出てくるのが相場の常です.今回も「参院選前に日銀の追加利上げの可能性」という観測が出始めています.これにはまだ「どうせ提灯をつけているだけだろう」「万一本当でも,まだ超低金利に変わりはない」という見方が強いですが,あまり無視しない方がいいと思います.

 福井総裁のたびたびの発言の中で,利上げは「慎重に」という部分ばかりが注目されていますが,一方で現状は「正常でない」状態だと繰り返していることも事実です.先日は「できるだけ早く正常に戻したい」とも発言していました.前にも書きましたが,福井総裁のこの「自信」を市場が感じ取って確信した時,金利差は今よりずっと小さな意味しか持たなくなります.
posted by Globe at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替相場予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

米国中間選挙を終えて

2006/11/12

イラクばかりが争点で、金融市場では異例ともいえるほど注目度が低かった米国の中間選挙も終わりました。上院の過半数まで失い、ブッシュ政権は残りの2年間に大幅な軌道修正が避けられないようです。

ある程度目立った反応は債券市場の上昇(金利低下)に見られました。軍事支出を中心とする歳出削減への期待から長期債は買われ、10年債利回りは4.59%まで低下しました。

為替市場は、
 共和党の敗北は今後のブッシュ政権の運営を不安定にする=ドル売り
 民主党主導の議会で財政赤字拡大に歯止めがかかる=ドル買い
 通商問題に熱心な民主党の影響力拡大でドル安バイアス=ドル売り
といったいくつかの教科書的なパターンはあるものの、今のところどれも支配的ではありません。先週末比で見る限りでは、ややドル安に振れた程度で状況は非常に不透明です。

(続きを読む)
posted by Globe at 09:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替相場予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

「片目で読む?」日経新聞金融記事

2006/10/15


 ドル/円が120円寸前まで迫り、一応の達成感と「まだこれから」という期待が交錯している感じです。 ドルが対円だけでなく対ユーロでも強くなっている背景には米国の金融政策に対する見方の変化があります。 私がこのコラムでたびたび否定してきたFRB(米連邦準備制度理事会)による米国の年内「利下げ」説が市場参加者の頭からほぼ払拭されました。FF(フェデラファンド)金利1ヶ月物先物の水準は、来年1月の利下げの可能性もほとんど予想されていないことを反映しています。

 これはFRBの関心事が景気減速であるかインフレ懸念であるかという問いに、当面はインフレ懸念であるという答えが出たということです。過去2回のFOMC(連邦公開市場委員会)では、ラッカー・リッチモンド連銀総裁がただ1人利上げを主張しました。しかしコーンFRB副議長のインフレ懸念発言に続き、ハト派(景気重視)と見られているフィッシャー・ダラス連銀総裁も10日に「追加的な措置」に言及し、 次回(10月24日)以降のFOMCでは、利上げ決定には至らないまでも利上げ賛成派が増えてもおかしくない状況になってきました。
(続きを読む)
posted by Globe at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替相場予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

逆イールドから見えること

2006/10/1
(今回の内容は「Go-21ホームページ」に寄稿したものです.)

「利下げシナリオ」の実体

 以前も触れた通り、私はFOMCの次の動きは利上げ再開だと考えていますが、金利先物の価格に反映されているように、市場の大勢は「米国の利上げ局面は終了した」という見方で動いています。あくまで「利下げの時期」が早いか遅いかという判断から、日々の指標に一喜一憂しています。そして金利低下が始まればドルは金利面での優位性を失って下落するという為替のシナリオがついてきます。

 米国の金利が低下するというシナリオで最近常に強調されるのが、米国の住宅市場の低迷です。これが米国経済に決定的なダメージを与えないと考える理由を以前ご紹介しました。今でも、どうしてあれほど住宅だけにこだわるのかは疑問です。考えられるのは、金利の見方全体が債券市場に引きずられているのに、そこに景気やインフレ見通し以外の要因が大きく影響しているのを見落としているということです。そして「他の要因」とは、アジアを中心とする外国からの米国債に対する需要です。

(続きを読む)
posted by Globe at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替相場予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。