2008年07月01日

外為特別会計の損益分岐点

101円。
記憶の隅に留めておきましょう。


日本国債をムーディーズがAa3に格上げした6月30日、津田財務次官が会見で

「外為特別会計は円相場が101円でブレークイーブンになってしまう」

過去のドル買い介入時期を考えても、違和感はないですね。
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2008年03月19日

円相場100円回復について

昨日と今日の戻しは純粋にテクニカル。

急に100円割れしたことによる一時的なオーバーシュートの調整と、イースターを控えた欧州勢の短期的な手仕舞いが原因です。

来週また仕切り直し。次の方向はそはれからですが、「ドル安」「円キャリー巻き戻し」がテーマであり続ければ、えんがさらに高値トライの可能性。
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2007年11月28日

株安円高

今日の東京は株安円高。キャリートレード中心のパターンから外れました。

そのはず。一大キャリートレード勢力である日本からの対外証券投資が細っています。

大きな原因は金商法。これが、売る方も買う方も面倒で販売が目に見えて落ちています。

しかし、それだけにこの効果も多分に一時的であることに要注意。そのうち必ず再開します。

その時は、以前のように「日本は株も債券もダメだから海外」というパターンが戻っているかも知れません。

リスク許容度という都合のいいロジックにあまりこだわらないように。
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2007年11月27日

日米長期金利差

今日は日米長期金利差に注目します。

10年もの国債利回りの差は今や2.4パーセント。

2年前に書いた通り、この差が約3パーセント以上の時期が円安トレンド、という関係があり、これは昨日のユーロとドルの関係より確かです。

ドルの長期金利の下げが急激なので、これが落ち着いた時の日米長期金利の居所に注目してください。
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2007年11月26日

米欧長期金利差が逆転

米欧長期金利差逆転し、10年もの国債利回りは欧州がわずかに上。

2004年12月以来、米欧のこの(10年)金利差とユーロ対ドルの為替レートとの相関は非常に高いです(あくまで結果であって、因果関係とは言えませんが)。

しかもこのところユーロの長期金利自体は下がっているので、海外からの債券投資は続いています。

「サブプライム」に隠れがちですが、為替にはこうした力学もちゃんと働いています。

(2007年11月26日)
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2007年09月10日

ユーロ金利据え置き

ユーロの金利は据え置き。しかしまだ低いとの認識を表明したことでユーロは上昇。

翌日の米雇用統計で、ユーロはドルに対してさらに上昇しました。

ドルに対する弱気な見方が今は支配的ですが、ユーロ金利も必ずしも上向きとばかり言えなくなっています。

サブプライム問題は欧州での方が表面化していることを、忘れない方がいいでしょう。
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2007年06月08日

最近の為替相場

2007/6/8


これだけ長い間121円台が続き,短い間とは言え一時
122円台までつけてしまうと,「115〜120円台のレンジ」
という予想は実現しなかったとことになります.

ただ,121円台から上を買うことをお勧めできないのは
これまで通り変わりません.122円に乗せてからのあの
勢いのなさを見ると改めてその認識が強まりました.

(続きを読む)
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2007年05月30日

為替相場デイリー(?)

2007/05/30


為替相場には約2週間,動きらしい動きがありません.

5月の米消費者信頼感指数が108.0に上昇し,現況・期待
ともに改善というニュースがつい3時間程前に出ました.

日本の失業率改善から東京でやや円高に向かった後,休み
明けの欧州から徐々に円安傾向でしたが,このニュースは
米国景気減速と利下げを見込んでいる人たちをまた失望
させ,ドルを(特に対円で)下がりにくくしています.
この1週間ほど毎日見ている展開です.

米国景気は弱くないと以前からここでも指摘していました
ので,ここに来てのドルが対欧州通貨で一進一退となって
いるのも不思議ではありません.

ドル/円が円安水準でぐずついているのも,金利差を考えれ
考えれば不思議ではない上に,対欧州通貨でドルがやや
持ち直している分長期化し,その結果が121円に乗ってから
の滞空時間の長さです.

上抜けへの「あと一押し」があるためには引続き米国で
強い指標が出ることが必要ですが,この週末には雇用統計.
恐らくそれまで「期待感」からドルは底堅いでしょう.

ただし,ここで上値を追わず,買うならば押し目を待つ
べきです.1円,2円でも取りたいという人でも,120円台
を待つのが良いでしょう.本当なら118円台.決して不可能
な水準ではありません.あまり慌てて手を出したくない
ところです.
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2007年02月02日

日経朝刊5面

2007/2/2


米国についてはずっと予想してきた通りの展開です.FOMCは31日に予想通り金利を据え置いただけでなく,住宅市場に「ある程度の一時的な安定化の兆し」との声明を発表しました.その割りにドルの動きが鈍かった背景には,9日のG7で為替,特に円安が協議されるのではという警戒感があります.

そこで,今日の日経新聞朝刊5面にたまたま並んでいた記事に注目.
「ヘッジファンド主要議題に G7会議」
「日銀総裁 消費やや伸び悩み」

ヘッジファンド規制の可能性に言及した記事には,「ユーロ高円安」に触れたサブの見出しがあります.しかし為替協議と言っても,かつてのように円売り介入による「不当な」円安ではないため,「柔軟な為替制度」のような切り口は使えません.そこで「ヘッジファンドが市場に与える影響」に焦点が当たります.世界的な円キャリートレードのポジション拡大に寄与しているヘッジファンドのリスクを指摘することによって,円安進行への懸念を示すことになります.

日銀は,前回「強気→据え置き」が政府に屈したためとの印象を与えたため,今月同じことは繰り返せません.そこで福井総裁は今月の金融政策決定会合まで,強気な発言は決してしないでしょう.結果的に利上げを見送るとしてもあくまで独自の判断だと市場にアピールしなければなりません.

G7で欧米から「日本経済は回復基調.利上げに躊躇は不要」といった形で日銀への後押しがあるかもしれません.過去何度も日本は「外圧」をきっかけに動いてきました.政府・日銀間の膠着状態を,どちらの顔も立てながら解決するのは案外こんなことかもしれません.

とは言え,日米金利差が急速に縮まるわけではなく,逆に対ユーロでは当面拡大しそうです.円高方向への大きな反転は見込めません.ただ,ユーロ/円についても,年初に高値をつける局面は追うべきでないという見方を維持します.
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2007年01月20日

問題は利上げの有無ではなく

2007/1/20


0.25%利上げしてもしなくても,またそれが1月でも2月でも,
それ自体大した影響はないということは何度も書きましたが,
今回は日銀のプロセスがあまりにお粗末だったために相場が
動きました.

最初から「1月は見送り」で進んでいたら,こんなに簡単に
120.40を抜けることはなかったでしょう.テクニカルで見る
人にとっては,118円台ミドルを抜けたことに続き,中期的
円安局面を再確認したことになりますが,それ以降上伸して
いないので,今回のブレイクにはまだ騙しの可能性も残って
います.

一方米国の「利下げ」に対する疑いの目がようやく強くなり,
金利先物では6月利下げも怪しいという状況です.それだけ
に,今回致命的に近いイメージダウンを演じた日銀が市場の
信頼を回復できないと,125円が見えてきます.

タイムリミットは1ヶ月です.
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2007年01月11日

為替相場思いつき(2007/1/8-1/12)

2007/1/11(夜)
 ドル/円120円台に

ドル/円が昨年届かなかった120円をついに突破しました.

新年からは,ドルの利下げ観測の後退に伴うドル高を中心に相場が動いています.ドル金利についてはずっと少数派でしたが予想通りです.5日の雇用統計が予想以上に強かったため,市場が思いの他早く私と同じ方を向き始め,その結果為替もドル売りポジションの巻き戻しが進んでいます.

日銀は12月の金融政策決定会合後に福井総裁が話した「今後の指標をたんねんに検討して」という言葉が足かせとなって,今月は利上げができない可能性があります.その談話の後に利上げにゴーサインを出せるような指標がほとんど出ていないためです.今日発表された景気先行指標も,むしろ景気の減速を示唆するものでした.欧州勢が参加してきた東京の夕方からドル買い円売りが進んだのはここにも原因があったと思います.

ただ,ドル/円の前回高値(2005年11月)である121円台前半は,その前,2003年の上半期にかなり重かった水準(その後ドル下落)です.その意味では今回のドル高円安がさらに進む余地は当面限定的に見えます.

ではまた土曜日.
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2006年12月05日

為替相場思いつき(12/4-12/8)

2006/12/7 夜 重大な転機?

ECBは予想通り25bpの利上げ.完全に織り込んだ市場はほぼ静観です.
注目のコメントで,トリシェ総裁はインフレに対する警戒感を表明し
たものの,今回は「強い警戒」という表現を使いませんでした.この
ため,2ヶ月ごとに利上げというこれまでのペースに,次は変化がある
かもしれません.

それよりも注目したいのはブッシュ政権のイラク政策の今後の動向です.
ベーカー元財務長官を共同座長とするイラク研究グループ(ISG)が
「現在のイラク政策は機能していない」とした提言を受け,ゲイツ
新国防長官の就任とともにイラク政策は新展開を迎えます.

ユーロは1999年の誕生以来下落を続けましたが,大底から回復して
1ユーロ=1ドルを上回ったのは,ちょうどブッシュ大統領が「911」
テロを受けたイラクへの圧力を強めていた時でした.その後ユーロ
は,イラク戦争を経て2004年末まで対ドルで上昇基調を続けました.

昨年のドル反発は,占領後のイラク政権への権限委譲プロセスの中で
ドルに対するが高まったことが背景にあり,今年になって再びイラク
情勢が悪化する中でユーロ高が再開した,というのは決して偶然では
ないと思います.

そう見ると,今回の提言を受けて明確な政策転換がなされるとすれば
それはドルにとって好材料となる可能性が高く,ユーロの上昇局面
も,年明けあたりから大きな転機を迎えるかもしれません.

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2006年11月23日

為替相場デイリー(11/20-11/24)

2006/11/23

ドル/円が昨日の海外で117円を下抜けしました.対ユーロでも1.30ドルに迫っています.一応予想通りの展開ですが,ニューヨークの休日前で取引量が少なかったことも,マーケットの動きを軽くして相場を動かした原因です.

注意が必要なのは,もともとドルが売られる材料はたくさんあり,それは経常赤字しても利上げストップにしても,「べき」論からの熱烈な信奉者が多いことです.そのため,ひとたびドルが下落を始めると,そうした(「ほら,見たことか」という)声は一気に強まる傾向があります.今はこれに乗れません.

状況は何も変わっておらず,いわゆる「ドル安局面への転換」が訪れたわけではありません.週末にでも書きますが,来年は ドル>円>ユーロ の順に強い年になると思っています.このドル売りは115円程度まで.ドル買いのタイミングを計りたいところです.

(前の日を読む)
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2006年11月15日

為替相場デイリー(11/13-11/17)

2006/11/15(朝)

日本のGDPは久々のポジティブサプライズでした.ただし依然として内容に関する見方は割れていたようでで,東京では直後にやや円高となった後はむしろ118円近くまでの円安となりました.

一方海外では円高というよりもむしろドル安に押されてドル/円は再び117円台前半です.今週は米国の重要指標が目白押しなので,そちらに焦点が当たりますが,昨日のGDPは成長率,デフレーター共に趨勢としての改善を示しているので,再び円高要因として注目される場面が出てくると思います.

年内の利上げはないと考えていますが,来月の短観が近づいた時に,このGDPはやはりプラス材料視されるのでしょう.振れの大きい機械受注(次にどう出るかわからない,また今回の数字の修正も-どちらの方向にも-あり得ます)より,影響は大きいと思います.
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2006年11月07日

為替相場デイリー(11/6-11/10)

2006/11/7 一進一退

先週末の米国雇用統計で過去の数字が大幅に上方修正され,ドルに買い戻しが入りました.さらに昨日はシカゴ連銀のモスコー総裁が,インフレ抑制のための利上げの可能性に言及したことから,ドル/円は一時118円台半ばまで上昇.

しかし福井日銀総裁が,金利正常化は「フォワードルッキング」にという言い方をしたために早期利上げ観測がまた浮上し,円は再び117円台に.というところで中間選挙の結果を待つことになりました.

民主党の下院での過半数獲得は確実と言われますが,上院まで制した場合の為替への影響に関する見通しが割れています.ブッシュ政権の影響力低下を嫌気したドル売りと,財政再建を好感したドル買いですが,つい最近までほとんど材料視していなかったことを考えると,いずれにしても一時的な反応にとどまりそうです.
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2006年11月03日

為替相場デイリー(10/30-11/3)

2006/11/3 指標待ち

日本が休日で,夜に米国の雇用統計を控えているとあって日中は全く動きませんでした.昨日のECB理事会はインフレに対する「強い警戒」(vigilance)という表現を使い,12月の利上げを予告.これは市場では織り込み済みでした.

米労働省が発表した第3四半期の単位労働コスト(単位当たりの生産に要する労働コスト)は,前期比年率3.8%上昇と事前予想を上回りました.雇用統計発表の前日で反応しにくかったようですが,今日の数字がこの傾向を確認するようだと,2日分の反応(ドル買い)があってもおかしくありません.

ドル/円は116円台でとりえず跳ね返されたところですが,雇用統計にネガティブサプライズがなければ,117円前後や,それより下の水準はドル買いで臨みたいところです.
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2006年10月26日

為替相場デイリー(10/23-10/27)

2006/10/26 FOMC

今回のFOMC後の声明で,当分の間金融政策は据え置きという方針が明らかになりました.利下げ期待は取り越し苦労で,FRBは据え置きの後いずれ利上げに向かうという見通しが,まず半分その通りになりました.

ただし市場の反応は,当面金利が上がらないのならばということでドルが対円,対ユーロともに下落しています.

これまでと同じ「金利」というテーマがいったん逆方向に働いていますが,こうなるとこれまであまり省みられなかった材料,例えば人民元の対ドルでの高値更新のようなことも,短期的にドル売り材料となるのが相場の動き方です.

景気や金利の方向性が根本的に変わったわけではないので,これまでの方針通り,そうした一時的な押し目はドル買いの好機として逃さないことです.
(前の日を読む)
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2006年10月19日

為替相場デイリー(10/16-10/20)

2006/10/19 上値ブレイクは騙しの可能性

利下げ期待が大きく後退し,昨日海外で119円台を回復したものの,東京では頭が重く,5日移動平均線に抑えられる形で,また118円台半ばを切ってきました.

米国の指標は物価も住宅も強弱入り混じって不透明です.住宅着工が予想外に強かったものの,許可件数の落ち込みを見ると,着工数もこれからすんなりとは回復しそうもありません.とは言え,住宅市場が米国経済の深刻な懸念材料とはならないという,以前からの立場は徐々に確認されつつあります.

ただし,ドルは押し目を拾うだけの魅力はありますが,118円〜119円の水準でを追いかけて買わないというスタンスもそのままです.今夜のNYが117円台で終わるようであれば,先日の119円乗せによるテクニカルな上値ブレイクがだましだったことになります.
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2006年10月12日

為替相場デイリー(10/9-10/13)

2006/10/11 ドル高>円安

最近の動きを,北朝鮮の核実験による「地政学的リスク」に着目して「円安」
ととらえがちですが,むしろ「ドル高」と見るべきです.

先週金曜日の雇用統計は,それに先立つコーンFRB副議長を始めとする
複数のFRB理事・総裁によるインフレ懸念発言を裏付けた形になりました.
このため,年内にも利下げという期待が一気に後退し,来年1−3月も怪しい
という金利見通しに変わってきました.これはFF先物にはっきり表れて
います(ただし「次の動きがある時は利上げ」という私のような見方は
まだ少数のようですが).

1つ要注意なのは,北朝鮮の核実験に対する日本株の反応が「こんなもの
だろう」という程度にとどまっていることです.ミサイル発射の時も結局
株は下がらなかったということと,ちょうど日本が休みの間の米国株が上昇
したということに引きずられた反応が中心で,核実験はあまり悪材料として
織り込まれていません.

したがって,万一情勢がさらに緊張した場合,日本株悪材料のサプライズと
いうことで急落する恐れがあります.その時は為替も一段の「円安」を覚悟
しなければなりません.
(前の日を読む)
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2006年10月03日

為替相場デイリー(10/2-10/6)

2006/10/3

昨日の日銀短観は,注目されやすい大企業・製造業の業況判断が予想を上回り,新聞記事の見出しなどは「堅調」が先に来ていました.しかし一方で中小企業や先行きについてはむしろ悪化していたため,市場のエコノミストの反応は警戒的です.私も日銀の「早期追加利上げ」,特に年内に利上げするのは難しいと思います.

ドル/円は先々週の金曜日〜先週月曜日に116円台でいったん底を打った後,先週を〜昨日の東京まではきれいに短期的な上昇トレンドに乗っていました.しかし昨日のISM製造業景気指数が予想を下回ったため勢いが止まっています.

テクニカルにはドル/円はエネルギーが溜まっていて,上下どちらにブレイクしてもおかしくない局面に来ています.その方向は,市場が金利に着目する今の地合いではドル高と考えたくなるところです.しかしこれに対して,市場のドルに対する「下落バイアス」言い換えればドルに対する基本的な不安が,見えない重しになっているようです.

ただし,仮にドル安にブレイクした場合にも,その下限は115円,113円といった水準に止まると考えています.下がった局面はドル買いで臨むという認識に変わりはありません.
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2006年09月25日

為替相場デイリー(9/25-9/30)

2006/9/25

ヘッジファンド「アマランス」の破綻が1998年のLTCM事件の時のようなマーケットにつながるのか,としばらく話題になりました.

当時も今のように円キャリートレードが盛んで,一気に巻き戻しがあったために急激な円高が進んだ,という局面ですが,今回はJPモルガンなどのポジション肩代わりが早めに決り,一応落ち着いているようです.

利下げがあるとすればここでの緊急利下げ以外ないと思っていましたが,その可能性はとりあえずなくなったようです.

週明けの東京は本当に静かでした.日銀の追加利上げのタイミングに関する各社の予想は軒並み後ずれしています.先週末には116円割れ寸前まで売られたドル/円も,さらに下押ししていくのはやはり難しいでしょう.
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2006年09月22日

為替相場デイリー(9/18-9/22)

2006/9/22 時期尚早

一昨日の海外から,少し円高,というよりもドル安です.
フィラデルフィア連銀景気指数の予想外のマイナスで,いよいよ景気は下向き,FRBの利上げはなくなった...という反応です.

FRBはあくまで一時停止で選択肢はオープンだと思います.インフレを警戒しているのはラッカー理事だけではありません.バーナンキも同様でしょう.

原油価格が高値から20%も下がっているということは,景気にプラス.次が利下げだと簡単に考えてもいいのですか?

個人的には以前として「次は利上げ」,ただし決断には時間がかかるかもしれないと考えています.
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2006年09月13日

為替相場デイリー(9/11-9/15)

2006/9/13 油断大敵

先週出てきたドイツ財務次官の「G7では円安について協議する」という発言も,日本だけでなくカナダからも否定され,他の国からフォローが全くなかったために影響はその日限りでした.

それにしても,昨日の米貿易赤字の大きさに対する反応は,G7前という時期を考えるとちょっと無視しすぎではないかと思います.今はドル売りは儲からないという流れに引かれすぎています.

欧州は前回のG7でせっかく「アジア諸国のより柔軟な為替制度を求める」という文言を盛り込んだのに,その後ほとんど効果が上がっていないことにいらだっています.週末のG7では改めてこの問題を提起してくるでしょう.

週末に向けてはさすがにそのあたりも気になるので今週に入ってからのポジション調整が出てくると思います.
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2006年09月07日

為替相場デイリー(9/4〜9/8)

2006/9/7(未明) 円と元

米国の労働生産性で労働コストが予想以上だった,ということが
ドル高の原因とのこと.本当だとすれば相変わらず「インフレ→
利上げ再燃」という発想になります.

これがないとは言いませんが,最近中国の首脳が相次いで元の改革
スピードは緩やかに,ということを言っているのが目立ちます.
APECでも元のさらなる切上げ要求はないとのことですが,そのあたり
の失望感からのドル買いもあるのではないでしょうか.

APECの後はシンガポールG7です.前回のように「不均衡」が全面に
出る可能性は否定できないので,過大な円ショートには注意が必要
です.

ただし,かつてのように「元の上昇が円の上昇をもたらす」という
図式はもうあてはまらないように思います.昨年の元切上げ以降の
円相場を見ても,元との連動性は非常に薄くなっています.

(前日の日記へ)
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2006年09月01日

為替相場デイリー(8/28-9/1)

2006/09/01  コンセンサス,これでいい?

今週の締めくくりは8月の米国の雇用統計.

NFP(非農業部門雇用者数)は12万8千人増加と,予想(12万5千人)
を若干上回り,失業率はほぼ予想通り.

個人的に注目していた平均時給は前月比は伸び率が低下したものの,
前年同月比では7月に続き+3.9%と高水準.

全体的にはほぼ予想通りの結果となり,とりあえず今月のFOMCでの
利上げはない,と納得してディーラーたちは家路についたようです.

現時点ではFRBが12月までに利上げをするという見方もかなり少数
派となり,一方でECBは31日の声明で10月利上げは確実,さらに
12月にももう1回,つまりユーロの政策金利は年内に3.5%まで上昇
というのが多数意見になっているようです.

市場のコンセンサスの中で,ユーロを巡る2つの点が気になります.
1つは「12月の利上げ」.8月下旬に発表されたIFOを始めとする
ドイツの景況感指数はいずれも悪化していて,これが10月のECB
理事会までに発表される経済指標にどう反映されるか.単純に
「ECBの利上げサイクルは当面2ヶ月おき」と考えない方がいいの
ではないかと思います.

もう1つは,最近の相場では「円売りユーロ買い」が進んでいると
いう見方.ユーロ/円のレートはたしかにそう見えますが,ユーロ
自体は対ドルで1.30に向かう勢いがありません.長期のユーロ高
の景気に与える影響への懸念も出ていることもあり,1.28〜1.29
ドルからの上値は重くなっています.

ユーロ/円が150円を突破する時も,むしろドル/円がすんなり117円
台に乗せたことが目立ちました.ユーロ圏の景気と金利に対する
楽観的な見方に対しては,そろそろ注意した方がよさそうです.
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2006年08月17日

為替相場デイリー(2006/8/14-18)

2006/8/9 インフレ楽観はまだ早い

デイリーとは名ばかりですが,長い記事のつなぎということで
ご容赦ください.

日本はお盆でノーイベントですがアメリカではインフレ指標がいずれも
穏やかな数字ということで,12月の利上げ予想も後退してきました.

インフレ指標もさることながら,同時期に発表された住宅着工が引続き
落ち込んでいたため,「やはり景気は減速だ」「バーナンキは正しい」
という声が上がっています.

住宅については,中古住宅販売をチェックすると,数字は落ちています
が住宅着工ほどの落ち込みではないことがわかります.アメリカ人はま
だ家を買っており,これは消費関連の数字の強さにも反映されています.

またバーナンキが正しいかどうか,これは景気に関する認識はそうかも
しれません.しかしインフレについては先日の証言で「いずれ」鎮静化
すると言っているだけで,今週出たインフレ指標を予告したコメントで
はありません.

来月・再来月のインフレ指標には依然要注意で,11月か12月の利上げ
の可能性はまだ十分あると思っています.
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2006年08月09日

為替相場デイリー(2006/8/7-8/11)

2006/8/9 FOMC後

大方の予想通りFOMCは利上げを停止しました.しかし停止が
「打ち止め」なのか「一度様子を見る」のか,意見が分かれている
点ではFOMCの前と変わりません.

会議後の声明を読む限り,2つのことが明らかです.
1つは,景気は「減速した」という確信を強めたこと.
もう1つは,インフレに対する警戒感も強まったことです.

特にインフレについては,前回「生産性の向上によって抑制されてきた」
と明記していた見解が今回は削除されています.これはグリーンスパン
時代にインフレなき成長を実現できた最大の要因だっただけに重要です.
同日発表された労働生産性,また最近の指標に見られる賃金コストが
いずれも悪化したことが,FRBの懸念を強めたのでしょう.

景気が減速したことを認めながら,FRBはそれ以上,つまり景気の冷え込
みの可能性にまでは言及していません.しかしインフレに対しては
「引き締めの可能性」を明言しています.

市場全体の見方より,私としてはこの声明はタカ派色が強いように
思います.

(前の日へ)
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2006年08月04日

為替相場デイリー(2006/7/31-8/4)

2006/8/4 

この3日間ドル/円はじりじりと上昇し,115円台で米雇用統計を
迎えることになりました.

いろいろ脚色をされながら,結局市場の目が金利動向に引きつ
けられたまま8月になりました.来週(8日)のFOMCで利上げを
停止するのか,また次回以降に向けたヒントが明かされるのか
が注目される中,雇用統計がよほどのサプライズ(とくに弱い
方)でない限り,市場の反応は限定的にならざるを得ません.

昨日のユーロ利上げの後は,あれほど結果が織り込まれていた
割りには「織り込み済み」という戻しは結果的にはありません
でした.8日に向けてドルはショート気味に待っている人が多い
ということでしょう.

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2006年07月14日

為替相場デイリー(2006/7/10-7/14)

2006/7/14 日銀ゼロ金利解除

公定歩合の0.4%というのはきめ細かさを感じました.
発表を受けて長期金利が低下したのは,ほぼ日銀の狙い通りでしょう.

次は来週のバーナンキ証言に注目ですが,本当の方向性は8月の
FOMCまでは明かさないでしょうから,インフレと景気の両にらみの
内容がくりかえされそうです.実際にはその前のPPI,CPIという
2つのインフレ指標の出方によって,証言への反応の仕方は決まって
しまうのではないでしょうか.


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2006年07月06日

為替相場デイリー(2006/7/3-7/7)

2006/7/6 テポドン vs. ゼロ金利解除

もう木曜日.「続きはまた明日」と書きながらさぼってしまいました.
その間に話題はテポドン.ここ2日日経平均は下げていますが,この
状況が来週になっても続くと,今月のゼロ金利解除は若干怪しくなる
かもしれません.ただし解除自体は遅かれ早かれ(7月でなければ
8月)という次元の問題でしょう.

むしろ気になるのはユーロ円金先の水準.12月スタートの3ヶ月物の
金利が,すでに0.75%近くで取引されています.つまりゼロ金利解除
後の最初の誘導目標が0.25%だとすれば,年内に追加利上げがあると
いう予想が反映されているわけです.

福井総裁の「早めに,小刻み,ゆっくりと」という発言を引用するま
でもなく,日銀がそこまで最初からアグレッシブになれる状況は未だ
ないと考えています.株価,米国景気,原油価格という3つのどれも
が今年後半順風を受けるとまで楽観的には考えられません.

この金利の読みの行き過ぎの戻しが,遅くとも8月後半から9月にか
けて起こり,若干ながら為替にも影響するはずです.
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2006年06月30日

為替相場デイリー(2006/6/26-6/30)

2006/6/30 FOMC

今回のFOMCの声明は概して評判がよくありません.「わかりにくい」
「メッセージがない」という意見が多いようです.そして「やはり
グリーンスパンに比べて未熟だ」とも.

本当でしょうか? グリーンスパンこそ,玉虫色発言の名手でした.
一つの発言に,必ず複数の解釈の余地を残していたことは,過去の
声明を読み返してみれば明らかです.

当面の,株高・債券高・ドル安は,事前に8月の利上げやインフレ
に対する強い警戒を織り込んでいた分の戻しでしかありません.
詳しくはまた明日.


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2006年06月23日

為替相場雑記帳(6/19〜6/23)

2006/6/23 ひと区切り

ドル/円は高値が116.57あたりですので,4月G7の後にできた窓を
埋めたことになります.115円台後半からの上値追いのターゲット
として意識されていたこのレベルに向かうきっかけは,ポンド売り
という思わぬ所から出てきました.

そういう意味では,福井問題やミサイル懸念が消えないとしても
この上昇は非常にテクニカルだったととらえています.いったん
達成感が出るのではないでしょうか.

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2006年06月15日

為替相場雑記帳(2006/6/12〜6/16)

2006/6/16 

昨日発表された米国の指標は,特にニューヨーク,フィラデル
フィア両州の景況感が大幅なポジティブサプライズ.これを受け
た米国,そして日本時間の株式の活況をよそに,為替は特に東京
では静まり返っていました.

注目されたTICのデータで,米国への資本流入(ネット)が4月
は急減したことが明らかになりましたが,景気関連指標も含め,
これらに市場があまり敏感に反応した様子がありません.

これは,4月のワシントンG7以降形成されたドルのショートポジ
ションがかなり解消され,ECBも予想通り利上げしたということ
で,とりあえず仕切り直しの状態になったということではないか
と思います.福井総裁の周辺はまだ騒がしいものの,株価はあの
ニュース以前の水準をすっかり回復していますね.

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2006年06月09日

為替相場雑記帳(2006/6/5-6/9)

2006/6/9 不均衡はどこへ?

日本株の動きも不安定な中,ドル/円は114円がらみ,ユーロ/ドルは
1.26台に今週の落ち着きどころを見つけたようです.

5月下旬からは,ワシントンG7の後に見られた「不均衡」の大合唱が
消えてしまいました.市場がアメリカに対する不安を本当に深刻な
ものと感じないうちは,「不均衡」は消去法的に登場する材料だと
いうことが,今回も繰り返されています.

その意味で,ザルカウィ殺害はドルにとって好材料ですが,短期的
には報復を想起させるような事件がドル売り材料となる局面も予想
しておく必要があります.

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2006年06月03日

為替相場雑記帳(2006/6/2)

2006/6/2 雇用統計

米国の雇用統計発表.NFP(非農業部門雇用者数)が大幅に予想を
下回ったことに加え,Hourly Earnings(平均時給)も低かったため
利上げ予想の後退からドル下落.

現在111円台半ばと,発表前に比べ1円以上動いてはいますが,
ユーロ/円が144円台なのを見ても,円はドル以外の通貨に比べると
強い方ではありません.

単純にドル安=円高という発想ではうまく行きにくいというのは
今年の相場の特徴のように思います.また日米間でさえ,貿易の
不均衡拡大の傾向はなく,為替がよほど巧妙に政治的に利用されな
い限り,円高進行というシナリオは描きにくいのです.
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2006年05月26日

為替相場雑記帳 2006/5/22-5/26

2006/5/26 円は「先進国通貨」?

日本が先進国であることは疑いがないとしても,通貨としての円の地位
には「?」がつきます.IMFは今年1月から特別引き出し権(SDR)に
占める円の比率を4ポイント引き下げ11%にしました.先日外貨準備に
占めるユーロの比率を引き上げて話題になったスウェーデンは,同時に
円を外貨準備から外しました.円の国際性は明らかに低下しています.

円高になるとすぐに円売り介入の可能性が話題になる点も,準備通貨
としては大きなマイナスです.外貨準備もその国の資産です.政府が
いつでも円高に歯止めをかけようとするのでは,資産としての円の
魅力が低いのも当然ですね.ドルの動向はドル/円ではなくユーロ/ドル
で見る,ということと,円は非常に流動性の高いローカル通貨だと
認識することが,為替を見る上での1つの基本です.

2006/5/25 休み前

世界的な傾向とは言え,日本の株価上昇が急ブレーキ.中でも外人の
売りが目立ちます.気がついてみれば元の上昇も大したことはなく,
円高ドライバーの勢いがなくなってしまいました.
債券市場も大騒ぎが一服して,円相場は主体的な要因が不足.
材料を探すと,ユーロが対ドルで1.30方向に行けるのかが焦点になり
ますが,来週月曜日は米英が休日.
リアルマネーがこのところドル回帰しているようですが,投機筋に
それに立ち向かう勢いが若干欠けているようです.

2006/5/24 こんどはバーナンキ

福井さんに劣らずバーナンキFRB議長も正直ですね.
「市場が私の発言を誤解していると言ったために市場を混乱させたのは
ミスだった」
グリーンスパンと違ってあれだけ堂々とクリアーに話しているのに,あ
まり正直過ぎると信頼感が薄れないかと思います.一方,彼の真意が
「FOMCはインフレ傾向を注視している」ということは認めたので,1ヶ月
後のFOMCでの再利上げの可能性が高まりました.やはりドル/円の金利差
が「縮小」することは,少なくとも年内にはないということでしょう.
ただしそれが市場の大きなテーマとなるかは別の問題.
相場の見方とはそういうものだと思います.

2006/5/23 福井発言

とりあえずドルの戻しも112円台で一服.S&Pによる日本国債の格付け
見直し,福井日銀総裁が「ゆっくり」ながらも金利上昇方向を認めた
ことなどで,円は東京〜ロンドンで底堅い動きになりました.

福井発言のわかりやすさは,あたりまえのことをあたりまえに語った
点です.日本の景気は上向きで,金利も少しずつ正常化していく.し
かし潜在成長率は米国が日欧を上回る.その通りです.しかしアメリカ
の成長力と投資先としての魅力を,経常赤字で過大に割り引いている
のが根強いドル売りの背景です.

2006/5/22 中国のプライド

スノー財務長官が先週末に「中国は脅さない方が動いてくれる」と発言.
ドルが戻すきっかけになりました.
以前も指摘しましたが,中国を急かしても良い結果は生まれないという
ことを,米政府は知っています.従って日本の場合のように中国にも
強硬姿勢で押し続けるとか,ましてその結果元の上昇が円高につながる
という期待は,たいてい失望→反動のドル高のお返しに遭います.

ただし去年ほどドルには金利面での支援が強くないので,反動も限定的
というのが今年のパターンでしょう.
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2006年05月19日

為替相場雑記帳 2006/5/15-5/19

2006/5/19 ドル/円112円台

今のところ,やはり109円台の無理な下押しは下値を固める結果に
なっている.今はむしろリスクテイクを控える傾向が出ているので,
ユーロがだめならアジア通貨,などと簡単に乗り換えられないはず.

ある程度の安心感と「過小評価されたアジア」というプロパガンダ
を合せると,実は円はもっとターゲットになってもおかしくないの
も事実.その可能性は,もうすこし円ロングが軽くなったら注意し
た方がいいでしょう.とりあえず,112円台は下向きの21日線も近
づいて来るので,いったん節目では?

2006/5/18

一昨日のPPI(米)と昨日のCPIの数字は,そんなに違いますか?前者は
ドル売り,後者はドル買いにつながったと言われていますが,昨日は明
らかにフランスあたりのユーロ高牽制発言.前日に続いて出てきたので,
ユーロ/ドルは再び売りに遭いました.
昨日の東京と違ったのは「ドル売りの受け皿はアジア」という理屈が
登場しなかったこと.やはりドルショート筋のこじつけでしたね.


(番外)
別に運営しているブログで,ひどいトラバやコメントのスパムがあった
ため,こちらではトラバのみ受け付けていますが,そのような事情です
ので失礼ながら「承認したもののみ掲載」というブログの機能を使わせ
ていただきます.
よろしくお願い致します.

2006/5/17

ECBのノワイエ総裁など高官筋から「ユーロに対するドル安」を懸念する
声が出たため,マーケットは虚をつかれた恰好.ドル/円は売りでも
ユーロ/円は買いである程度安心していた向きが慌ててポジションを縮めた
ため,結果的にドル/円は下落.ただしそれに乗ったドル/円の売りには
あまり迫力がありません.109円割れにもちこめなければ,逆にドル/円は
短期的な下値固めとなる可能性があります.

2006/5/15

TIC(米国の対内対外証券投資)は資金流入が減っていましたが,
予想通りだったためかドル売りになりませんでした.
かなりドルのショートが積み上がっていたことの反映でしょう.
ドルの頭は確かに重いですが,ドル売りの突っ込みは禁物.
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2006年05月12日

為替相場雑記帳 2006/5/10-5/12

2006/5/12 「為替操作国」

昨日FOMCとともに注目されたのは,米財務省の半年ごとに議会に提出する
報告書で中国を「為替操作国」と認定しなかったことです.これも事前に
は,「今回は認定の可能性大」と,特にドル安予想派から市場をあおる
ような見通しが出ていましたが,見事に外れました.

米国の政府と議会(または議員)は別物だということをしっかり認識しないと
判断を誤ります.「ブログキャスター」の記事でも書きましたが,中国は
世界の資本主義経済に本格的に参加するために市場の自由化が必要との認識
から,一歩ずつ改革を進めており,米政府は「スピード」に注文をつけつつ
基本的にはそれを認めています.総合的な観点からごり押しは得策ではない
という判断です.

一方,議員は弱腰では選挙で議席を失うという事情があると,無理を承知で
中国に要求を突きつけます.法案を提出したり,訪中したりするので目立ち
ますが,それは政府のしていることではありません.

2006/5/11 FOMCへの反応

FOMCの利上げは予想通りとして,利上げ休止に傾いた声明を期待していた人が
多かったようですが,むしろ「状況によっていつでもやるぞ」という内容.
しかしその割にドルの戻りがないのは,マーケットの関心が金利から離れて
きたことと,ドル売り要因に反応したがっているセンチメントのためです.

後者を「だからドルは売られやすいのだ」と解釈するのはあくまで短期的な
視点だということに注意しましょう.買われていいはずの状況でそれが起こ
らなかった(もちろん売りの時も同様)ということは,市場にエネルギーの
ゆがみが生じているということ.これはいつか巻き戻しが来るものです.

2006/5/10 東京で110円台

このページは通常の更新間隔が長いので,新しい試みとして,短いコメントをはさんでみます.1日1ページだと空白ばかりで寂しいので,次の更新までの間の何日分かを1ページにするという形.

第1回の今日はドル安円高が進んで東京で110.65まで来ました.政府の誰かが「円高は110円程度まで」「急激な上下は望ましくない」と口先介入.
しかし「110円程度まで」と言われれば,マーケットはそれを破った時の当局の対応を見極めにいくもの.わざわざターゲットを明示していることに気付かずに発言する高官や政治家がまだ多いです.
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2005年01月01日

相互リンクしてくださる方へ

当サイトにご関心をお持ちいただき,ありがとうございます.

相互リンクご希望の方は,まず下記の要領で貴サイトからリンクを貼っていただき,
メール(件名「相互リンク希望」)でその旨お知らせください.
     ↓
 oldlady@cyber.email.ne.jp


1.当サイトへのリンクはこちらです.

  サイト名: 為替相場と付き合う方法
  URL:   http://eeef.seesaa.net/

2.本文には下記のいずれかをご利用ください.(修正なさってもかまいません)

-----ここから-----

(一行バージョン)
  投資家と為替ディーラーの視点,為替相場の基礎知識と実態からの予測.

(フルバージョン)
  為替の基礎知識から,為替相場を動かす要因と注目点まで.
  経済の理解に,投資で後悔しないために
  為替をしっかり考える 正統派為替コラムサイト

-----ここまで-----

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ご連絡をお待ちしております.
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