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2007年08月19日

米公定歩合引き下げ(07.08.17)

米国のサブプライム住宅ローン問題への不安から世界的な
株安の連鎖が起こったことを受け,米FRBは17日に公定歩合
を0.5%引き下げて5.75%とすることを発表しました.

この時の声明に「必要に応じて行動する用意がある」と
されていたため,FF(フェデラルファンド)金利の下げが
近いという見方も強まりました.

しかし今回の公定歩合の引き下げは政策変更ではなく,
あくまで市場の信用ひっ迫の緊急回避策ととらえるべきもの
です.




FRBは金融・株式市場の動揺によって「景気下振れのリスクが
かなり高まった」と指摘しましたが,従来の「インフレが
当初の見通し通り低下しないことが最大のリスク」であると
いう判断を修正したわけではありません(声明でインフレに
対する言及はありませんでした).

景気下振れリスクが最大の関心事であるならば,今回一気に
FF金利も下げているはずです.FRBはそうせずに,中央銀行が
市中金融機関の「最後の拠り所」として貸し出す時の金利で
ある公定歩合を,銀行間の金利であるFFに近づける(これまでは
1%高かった)ことを選びました.

さらに「公定歩合による貸し出しを市中金融機関は活用すべき」
との声明を別に出したのは,貸し渋りによって本当に経済が
縮小してしまうことを防ぐ意図です.

今後は,FRBのインフレ見通しに関する発言に市場が注目する
はずです.ただ,恐らくそれとは関係なく「利下げは必至」
という観測からの動きやコメントが相次ぐかもしれません.

それは早計と言っておきます.
FRBはこの時点で中立になったところだと見るべきです.

posted by Globe at 23:03 | 為替相場応用編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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