2006/09/01 コンセンサス,これでいい?
今週の締めくくりは8月の米国の雇用統計.
NFP(非農業部門雇用者数)は12万8千人増加と,予想(12万5千人)
を若干上回り,失業率はほぼ予想通り.
個人的に注目していた平均時給は前月比は伸び率が低下したものの,
前年同月比では7月に続き+3.9%と高水準.
全体的にはほぼ予想通りの結果となり,とりあえず今月のFOMCでの
利上げはない,と納得してディーラーたちは家路についたようです.
現時点ではFRBが12月までに利上げをするという見方もかなり少数
派となり,一方でECBは31日の声明で10月利上げは確実,さらに
12月にももう1回,つまりユーロの政策金利は年内に3.5%まで上昇
というのが多数意見になっているようです.
市場のコンセンサスの中で,ユーロを巡る2つの点が気になります.
1つは「12月の利上げ」.8月下旬に発表されたIFOを始めとする
ドイツの景況感指数はいずれも悪化していて,これが10月のECB
理事会までに発表される経済指標にどう反映されるか.単純に
「ECBの利上げサイクルは当面2ヶ月おき」と考えない方がいいの
ではないかと思います.
もう1つは,最近の相場では「円売りユーロ買い」が進んでいると
いう見方.ユーロ/円のレートはたしかにそう見えますが,ユーロ
自体は対ドルで1.30に向かう勢いがありません.長期のユーロ高
の景気に与える影響への懸念も出ていることもあり,1.28〜1.29
ドルからの上値は重くなっています.
ユーロ/円が150円を突破する時も,むしろドル/円がすんなり117円
台に乗せたことが目立ちました.ユーロ圏の景気と金利に対する
楽観的な見方に対しては,そろそろ注意した方がよさそうです.
2006年09月01日
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